モッドイースト / コモエスタ八重樫
モッドイースト / コモエスタ八重樫

商品番号:RMEBK-002
2000年12月28日発売
13×9×0.8cm 函入り 120ページ
装丁 藤川コウ
¥1,680(tax in)

コモエスタ八重樫が「AXIS」誌上に連載していた『モッド・イースト』はミッド・センチュリー物大好きなアナタや、“Wall Peper”の愛読者、そしてインテリアや建築に興味のある人すべてに贈るナイスなナゴミ本。

 私ごとで恐縮ですが、僕は横浜に生まれ、横浜に育ったわけですが、ま、いろいろと複雑な事情もありまして、7歳の時にデザイン関係の仕事をしていた父親と別れ、その父親が東京は南青山の某マンションにて華麗なる独身生活を始めたんですね。時に1967年、まだ銀座線の「表参道」が「神宮前」という駅名だった頃です。母親代わりの祖母の目を盗んでは、横浜から電車を乗り継いで父の住む南青山に足を運んでは、東京のポイント~ポイントをあちこち連れまわされ、ま、子供なりにも自分の視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚で「東京」なるモノを感じて来たわけです。あの時代の「東京」に確実にあったあの感じ。それは記憶の奥にぼんやりとあるんだけど、どうにも再生できない。安易に再生すれば「懐しの・・・」になってしまう。一歩間違えれば断崖絶壁のこの領域を扱うにはそれ相当の覚悟がいる。で、この難解なテーマをいとも簡単に(いや御本人にはそれ相当のエネルギーの消費があったでしょうけれど)、スマートに、そしてとびきり「粋」にやってのけたのが八重樫さんその人であったと。ええ。人類の進歩と調和。こうした概念を「進化」ではなく「深化」させる事によって、よりアップ・トゥ・デイトなステージへと昇華させてしまう手腕、センスにはただただ頭が下がるばかりです。この世界に八重樫さんがいる限り、21世紀だろうがなんだろうが、僕の中の昭和は76年、77年、78年と、そのまま未来へと時を刻み続ける事でしょう。イイネ!イイネ!イイネ!

横山剣(クレイジーケンバンド)